仕事とMBAの両立について、EdTech事業のCTO、QA、PdMに聞いてみました!
エンジニアがMBA取得!?と聞くと、意外に思われる方も多いのではないでしょうか。
グロービス・デジタル・プラットフォーム部門(GDP)では部門全体の約半数(約150名)がエンジニアとして働いており、EdTechやHRTechの自社サービスを内製開発しています。
エンジニアとしての技術研鑽だけでなく、ビジネス理解を深めるためにMBA取得をスタートする方が増えており、今回の記事ではCTO・QA・PdMの3名に、仕事とMBAの両立について聞いてみました!
・グロービスに入る前は何をしていた?
・グロービスへの転職理由と決め手は?
・MBAでの学びは、今の仕事や今後のキャリアにとってどう活用できますか?
・MBAとグロービスでの仕事、プライベートとどのように両立して乗り越えていますか?
・グロービスに転職を考えている人に、一言メッセージをお願いします!
■話を聞いたメンバー・経験業界
・末永さん/HRTech・EdTech業界
・河原田さん/IT業界・金融業界
・松尾さん/通信業界
【末永さん】「学び続ける」ことが仕事や人生を豊かにさせる
■グロービスに入る前は何をしていた?
1社目はHR Techベンチャーでソフトウェアエンジニア、2社目は友人とEdTechの会社を共同創業してCTOをやっていました。組織規模は2社ともそこまで大きくはなく、数十人程度の規模感の会社で勢いのある業界にいた形になります。新規サービスを立ち上げる経験が多かったので、ゼロイチでプロダクトを立ち上げる経験が多かったと思います。
■グロービスへの転職理由と決め手は?
前職スタートアップではもどかしさを感じた部分がありました。社会に価値のあるプロダクトを提供している自負はあったのですが、スタートアップでできることの限界を感じ、もっと世の中に大きく価値を出していきたいと考えました。グロービスは社会人教育領域では国内圧倒的No.1で、会社の風土としてもベンチャーマインドを強く持っており、ここで大きく社会への価値創造を行いたいと思えたのが決め手です。
■MBAでの学びは、今の仕事や今後のキャリアにとってどう活用できますか?
ビジネス英語力という観点と俯瞰した思考力という点で大きく活用できています。
MBAは英語のプログラムで取得しました。もともと留学等の経験もない純粋ジャパニーズだったのですが、MBAの2-3年でビジネスを英語で推進するベースが出来たと思います。
また、MBAのエッセンスは何より俯瞰した思考力だと思います。戦略の基本にKey Success Factorというものがありますが、そこを常に考え、事業推進や組織推進を行う際にもフレームワーク的な発想にて活用しています。
■MBAとグロービスでの仕事、プライベートとどのように両立して乗り越えていますか?
グロービスに入社する前は激務で毎日夜の12時くらいまで仕事をするのが普通でしたが、グロービスに入ってこの生活をやめようと考えていました。そのため、仕事は何としてでも業務時間内に終える、終えた時間の後で自分の学びのための時間に使うと決めました。グロービスはその辺りがしっかりしており、学びを大事にできる環境があると思います。
一方で、MBA期間中に子どもが生まれるなどもあったので育児との両立はかなり大変でした。通勤中は常にMBAの事前課題や復習の時間として活用したり、家事や育児の時間も隙間時間で予習をすることをかなり意識的にやっていました。そんな中でサポートしてくれた妻に大きく感謝をしています。
■グロービスに転職を考えている人に、一言メッセージをお願いします!
グロービスには学びが本当に溢れています。私自身もMBAだけでなく、哲学や美学に触れるアスペンセミナーやエグゼクティブ向けの経営教育など、多くの機会を得てきましたが、日頃から組織内では多様な勉強会が開催されており、メンバー各自が関心のある領域で知見を高めるべく楽しみながら学んでいます。
これからの時代においては学び続けることが仕事をより豊かにし、人生も豊かにすると思います。自己成長もしつつ、ぜひ相互に切磋琢磨していきましょう。
【河原田さん】グロービス入社の決め手となった「Win-Win-Win」
■グロービスに入る前は何をしていた?
新卒入社したSES企業ではJava、C言語、COBOLなど何でも業務で扱いました。しかし、ITエンジニアとして柱となるスキルをコンスタントに伸ばすことが難しい業態であることに危機感を感じ、ソフトウェア品質を専門とするSES企業に転職してQAエンジニアになりました。スキル中心のSES企業からマインドセットも重要な事業会社に移り、現在グロービスは4社目で、入社して5年ほど経ちますね。開発エンジニアとして3年、QAエンジニアとしては10年のキャリアがあります。
■グロービスへの転職理由と決め手は?
3つのWinという言葉で表すことができます。
1つ目は、私自分にとってのWin。すなわちアジャイル開発時代の品質保証の実践というスキル、それを支えるマインドセットや組織の品質文化醸成、さらにMBAが非常に身近なところにあるグロービスは、私自身の成長に最適な企業でした。
2つ目は組織にとって、つまりグロービスにとってのWin。グロービスではサービスの品質保証に比べ、ソフトウェアの品質保証には伸びしろがあり、専門職である私が入社することで、組織にもメリットがあるはずだと考えました。
3つ目が社会にとってのWin。社会貢献企業であるグロービスのソフトウェアが高品質で顧客に届きやすくなることで、ひいては社会にとってのWinにつながるだろうという考え方です。
「Win-Win」とはよく聞きますが「Win-Win-Win」はなかなか珍しい表現だと思います。転職時に考え抜いて言語化できた印象深い言葉ですから、すぐに思い出せますし、こうしていつでも初心に戻ることができます。
■MBAでの学びは、今の仕事や今後のキャリアにとってどう活用できますか?
私の専門領域である品質保証(QA:Quality Assurance)に「文化」という視点を与えて整理するのに役立ちました。
私がMBAで学ぶことにしたのは、ビジネスとテクノロジーの両方を語りやすい職業がQAエンジニアであるという考えが正しいかを確認したかったからです。これを思いついたのが2020年夏頃で、10月入学の英語MBAに入学しました。
MBA在学中に最も学びが多かったのが組織や人事マネジメントに関わる「ヒト系」科目でした。ITエンジニアは課題解決のプロフェッショナルですから、やはり課題に対するHow-toとか、管理職級の方だと戦略を深掘りしがちです。しかし、どんな戦略も文化がお粗末では実現できないという学びが、品質文化試論や品質管理から品質文化へ(QC2QC:Quality Control to Quality Culture)をはじめとする気づきに繋がりました。その気づきは、2023年11月に発売されたビジネスパーソンに向けた翻訳書籍『LEADING QUALITY』の出版に携わり、臨場感の高い翻訳ができたことに結実します。MBAでビジネスを深く学んでいなければ『LEADING QUALITY』をあの品質では出版できなかったでしょうね。
MBAで広げた視野が、卒業してからますます多くの可能性をもたらしてくれています。費用・時間・エネルギーを自己投資すると決断してよかったです。意義深い2年間の旅でした。
■MBAとグロービスでの仕事、プライベートとどのように両立して乗り越えていますか?
オンライン実施の授業を多く履修しました。グロービスのオンライン授業は非常に高品質でしっかり学びと思考を深めることができましたし、家事や仕事との両立でも大変助かりました。
加えて、グロービスのQAチームの理解を得て、日中に開講されているフルタイムMBAの授業もいくつか受けました。フルタイムの英語MBA生は1年間で卒業していくのですが、世界から集まったとても仲間意識が強いフレンドリーなクラスで、卒業式には私も参列しました。思い出深いですね。
また、所属は英語MBAでしたが、一部日本語MBAの科目を履修し、その科目は仙台校や名古屋校など全国のキャンパスで受講しました。新幹線や飛行機、宿泊先のホテルで予習復習をすると、すごく集中できて、いつもより深く自己観照できるんですよね。家業を継いで第一線にいらっしゃる方など、東京ではなかなか出会えない受講生との魅力的な出会いもあり、今でも繋がりがあります。授業を受けるための移動が、むしろ私には「旅」という充実したプライベートの一部でした。
■グロービスに転職を考えている人に、一言メッセージをお願いします!
グロービスは教育事業会社ですが「教わりたい」というスタンスの方には難しい会社です。
しかし「学びたい」というスタンスの方には最適な会社です。その違いがわかる方、一緒にグロービスで学びの旅に出て、未来をつくりませんか。
【松尾さん】優先順位を「1.家族・2.仕事・3.MBA」と決めた2年間
■グロービスに入る前は何をしていた?
通信キャリアで営業、マーケティング、人事やPMI、BPRやDXのプロジェクトマネジメント、通信サービスのプロダクトマネジメント、複数の新規事業の立ち上げや、事業の拡大から終了まで幅広く携わってきました。 直近では研究開発部門でIoTやAIなど先端技術を活用した技術戦略や事業開発の他、社内大学講師や社内起業にも取り組んでいました。
■グロービスへの転職理由と決め手は?
前職で様々な事業フェーズや職種の経験を積みながら次の成長の機会を模索していたところ、エージェント経由でグロービスを知りました。 祖業の法人研修以外にベンチャーキャピタル・経営大学院・EdTechを運営する異色の事業形態に関心を持ち、その中で新たに興そうとしているHRTech事業の可能性と、1.個人・2.家族・3.仕事の優先順位や管理主義を排除する人事方針に共感し、入社を決めました。
■MBAでの学びは、今の仕事や今後のキャリアにとってどう活用できますか?
クラスでの学びを実務に引き寄せ、仕事で試した結果を次のクラスやグループで振り返る、というサイクルを各科目で2週間毎に行うことで、実務における選択肢の幅と打ち手の確度が高まっていくことを実感しました。 MBA通学中に実務やキャリアで非連続な成長をするためのトレーニング経験と、多種多様な業界の人との繋がりを得たことで、卒業後は新たな領域に挑戦する選択肢が増えたと考えています。
■MBAとグロービスでの仕事、プライベートとどのように両立して乗り越えていますか?
入学前の単科取得が2科目のみだったため、単位持ち込みが多い他の受講生と比べるとハードでした。MBAの2年間はほぼ3科目受講が続きましたが、優先順を、1.家族・2.仕事・3.MBAと決めることでバランスしました。
個人の時間をMBAに投資していたので仕事との両立に苦労はなかったですが、プライベートについては、夜間や週末のクラスの時間は家族と過ごせないので、それ以外の時間を出来るだけ共有できるよう、家族が寝た後と起きる前に勉強時間をカレンダーに設定しました。遅寝早起きが一番苦労した点です。
■グロービスに転職を考えている人に、一言メッセージをお願いします!
転職を考える際に、自分が次の3年5年で何をしたいか・どうなりたいか・どうありたいかの3軸でキャリアを振り返ったり考えたりすると思います。
グロービスには社会の創造と変革に挑戦したい方が活躍できる環境があります。 このため、グロービスでどんな価値を発揮できるか・どんな成長ができるか・コミュニティに何をもたらすかという3つの視点も加えて考えていただければと思います。
グロービスでは仕事を通じて社会貢献したい方の参画をお待ちしています。
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