「個の爆発」を実現したい。人が育つ環境づくりに尽力するチームリーダー

「個の爆発」を実現したい。人が育つ環境づくりに尽力するチームリーダー

2016年にグロービスに入社した亀井さんは、グロービスの法人部門の1つ、コーポレート・ソリューション部門(以下GCS)のコンサルタントのチームリーダーとして活躍しています。
リーダーとして「人が育つ」環境づくりに心を配る亀井さんのポリシーは、常にフラットな姿勢でメンバーと接すること。そんな亀井さんのグロービスにおけるキャリア形成や仕事のやりがいを聞きました。

「全員リーダー」がウェイ──多様なメンバーが集うから面白いコンサルチーム

グロービスの法人部門では企業向けの組織開発や人材開発のコンサルティングを行っています。

亀井 チームのメンバーは、自分を含めて7人。入社1年目の若手から中堅・ベテラン層まで、幅広い構成です。私を含むメンバーの職務は、担当企業の人・組織領域を中心とした課題解決を担い、育成・組織開発の設計・運用をすることなので、企業の経営層と経営に関する対話する事も少なくないです。
上記コンサルティング業の他にチーム活動として、メンバーの方それぞれが、営業推進、ナレッジ共有、チームビルディングなどのキャップを被り、1年間責任をもって活動をリードしてもらっています

チームの中での亀井さんの役割は、チームのマネジメント業務を行いながら、メンバーが担当している企業の変革へ向けて伴走すること。

亀井 私がメインで担当している顧客は1社のみで、後は各メンバーが担当する企業のサポートや伴走が中心です。重要な場面で同席することも多々あります。それ以外には、企業向け研修の講師業務も担うようになりました。

2021年4月に発足した亀井さんのチームには、チームの「ウェイ」(行動規範)があります。これは、亀井さん一人で決めたものではなく、チームビルディング担当を中心に全員で作り上げたものです。

亀井 ”全員がリーダーである”との想いで行動する事こそが、わたしたちの『チームウェイ』です。メンバーそれぞれが自立し、個の持っている力を最大限発揮することが目標です。
チームとして、“担当企業の変革を実現する”という目指す方向性は同じですが、課題解決に向けたアプローチ方法は、顧客の課題と共に、メンバーそれぞれの強みによっても異なります。具体的には、事業開発、デジタル、組織開発等、それぞれが強みや関心の高い領域を持っています。同じような課題に向き合う中でも、個々に見立てや考えが違う。ここが、チームであることの面白さです。

グロービスには「個の爆発」というキーワードがあります。個々人がやりたいことを実現するために、能力を最大限発揮できる場を会社として提供する。チーム単位でも、個が爆発できる環境づくりが必要だと話します。

亀井 グロービスに入って来る方は、基本に成長したいとか何かやりたいことがある人が多いので、メンバーがそれにチャレンジ出来る状態を作りたいんです。
逆に言うと、管理や統制はできる限り少なくしたい。“全員リーダー”という状態を創るために、メンバーが自由闊達に動ける状態をつくりたい。そのために、私自身はフラットな姿勢を意識しています。個々がやりたいことの話ができ、その実現のためにサポートできる存在になりたいと思っています。

“人・組織 × コンサルティング” が実現できる仕事

亀井さんは新卒から人材サービスの会社で10年ほどソリューション営業とプロジェクトマネジメントをしていましたが、人や組織に関われる仕事を求めて転職を決意。
人や組織に関心を持つようになったきっかけは、幼少期から続けているサッカーでの経験だといいます。

亀井 サッカーの試合では、必ずしも強いチームが勝つとは限りません。チームワークやいろいろな環境要因によって、番狂わせが起こることも少なくないです。そんな経験を通して、人や組織に強い興味を持つようになりました。
前職では、採用・配置・評価・報酬といった組織のハード面をサポートする事も多かったのですが、人に関わる仕事をする中で、意識や能力といった人・組織のソフト面に関心がある事に気づいたんです。

加えて、中小企業診断士等の勉強を通して経営を学び、経営者の方とディスカッションする場面も出て来た中で、より意思決定に関わる仕事への関心も高まっていました。

希望とした、“人・組織×コンサルティング”の掛け算を満たす企業が、グロービスだったのです。

亀井 仕事内容自体が、自分がやりたいことと非常にフィットしていましたし、グロービスが大切にしている価値観にも共感できました。入社試験では、グロービスでやりたいことをテーマにA4でエッセイを書いたのですが、紹介してくれた採用エージェントの担当者に事前に確認してもらったところ、『完全にフィットしていて、直すところがない』と言われたほどです。

そうした選考プロセスを経てグロービスに入社した亀井さんは、基礎となるアソシエイトというポジションからキャリアをスタートさせました。

亀井 まずは既存の企業研修の運営からはじめ、その中で担当顧客の壁打ち相手として対話を重ねることで関係を深めていきました。2年目になると、より個社に合わせたカスタマイズ度の高い研修など、難易度の高いものが増えていきました。

2年目には新入社員をメンター的にサポートする立場も担い、4年目でサブリーダー、5年を経てチームリーダーと、経験を積み上げていきます。
そんな亀井さんは、入社して最初の半年間が一番大変だったと振り返ります。

亀井 これまでに学んだものを一旦横に置いて、新たに学び直し、改めて自分の存在を確立するというプロセスがとても大変でしたね。
わたしの場合、前職の営業職では組織から信頼いただき、自分がいないと回らない、と周りからも言われていたので、少しは活躍できる、と思っていたんです。ところがグロービスに来たら、お客様との打ち合わせでは当然のように経営アジェンダが議題にあがり、会話についていくことができず、1時間の中で一言も話せないこともありました。
自分が今まで積み上げたものがまったく役に立たなかったので、結果が出るまではハードな毎日でした。
それでも、当時のチームリーダーが、良い所は良いと認めてくれたり、的確にフォローしてくださったことが励みになっていたことを、思い出します。だからこそ、今、自分もメンバーの方の役に立ちたいという想いが生まれたのだと思います。

メンバーの価値観を起点とする——リーダーとしての自覚の芽生え

2年目が終わるころ、自ら企画・運営した企業選抜研修で、自分の成長を実感したと振り返ります。

亀井 半年間のプログラムの最終日、集合写真を撮る際、『亀井さんがいてくれてよかった。ぜひ、亀井さんに真ん中に入ってほしい』と受講者から声をかけてもらえました。
私は伴走者で、あくまで受講者をサポートする立場とわきまえていますが、受講者や事務局がワンチームとなり、一緒に何らかの気づきや学びを提供できた。そのとき初めて、自分がやりたかったこと、顧客へ価値が提供できていると実感できました。その後は、顧客の経営層と直接お話する機会も増えていきました。

リーダーとして活躍する亀井は、サブリーダーとしての葛藤があったからこそ成長できたといいます。 

亀井 シニアコンサルタント~サブリーダー時代は、コンサルとしての力を付けてきていて、自分の中での要求水準がどんどん上がっているタイミングでした。その自分の基準に対して、それぞれに経験や能力、価値観も違うので、当然メンバーとギャップが生じました。
最初のころは、『何でこの基準で満足できるんだろう』など、自分の基準で判断してしまうこともあったと思います。しかし、自身を振り返っても、もちろん最初からできていたわけではない。そこで、自分の経験やメンバーの声をベースに、『この順番で学んでいくと考えやすい。成長しやすい』というコンサルの型を自分なりに意識するようになりました。
その型を意識することで、メンバーそれぞれの段階を理解し、ステップを刻んで向き合うようになりました。これは、私にとって大きな変化だったんです。

人が育つ環境づくりで亀井さんが常に意識しているのは、“相手の価値観を軸にしたアプローチをすること”です。

亀井 メンバー一人ひとり価値観は異なりますし、それが当然です。また、『あなたの価値観は何ですか』と聞かれてもすぐに答えられる人は少ないでしょう。だからこそ、対話を重ねることがとても大事です。1対1で対話する頻度を意識的に増やし、自分軸ではなく、相手の価値観を理解した上で、ご本人がやりたいことをどうしたら実現できるかを考えるようになりました。

対話を繰り返す中で、組織のメンバーの成長はリーダーの責任であると認識した亀井さんは、講師経験者が揃うグロービスの強みを生かした社内研修で、講師としても活躍しています。

亀井 『メンバーの成長はリーダーの責任の1つである』この考えは、わたしのチームだけでなく、グロービスの組織全体の共通認識でもあると思います。

個人、そしてチームの次なるステップへ──メンバーと共に成長する

亀井さんは、個人としての今後の展望を、「社内ナレッジを掛け合わせ、先進的な価値を顧客に提供する事」と語ります。

亀井 経営人材の方々がより高い成果を出されるために、外部パートナーとして、どのような関与が最適か。社内では『Learning Journey』というプロジェクトを創り、研修やワークショップでの学びを高めるための仕掛けを議論しています。
その手段の1つとして、社内ナレッジの活用に可能性を感じています。グロービスには法人部門以外にも、個人へ向けたスクールやデジタル部門等、特長のある組織があります。
個人としてやりたいことは、例えば、デジタル部門との連携です。わたしたちソリューション部門が持つ現場と、デジタル部門のコンテンツ制作力やデータ分析力を掛け合わせて、新しい価値を創造していきたいです。私が新たな価値を創ることは、メンバーのチャレンジ機会を創ることにもつながると思っています。

他部門との連携からナレッジを掛け合わせることで、新たな価値創出の原石が、社内にはたくさんあると亀井さんは分析します。
そして、今後のチームについては、このように描いています。

亀井 チームメンバーが力を発揮し、やりたいことができる状態にしたい。だからこそ、個々の能力を高める事もサポートをしていきたいです。変化する環境の中で、より良い価値を顧客へ提供するためには、個々のパフォーマンス向上は欠かせません。チームのナレッジ共有担当と連携し、コンサルティングに関する勉強会などを実施する中で、私を含めてチーム全体で底上げを図っていきたいと思っています。

そんな亀井さんは、成功するチームに一番重要な要素は心理的安全性だと考えています。

亀井 お互いが言いたいことを言い、やりたいことをやれる関係性を目指したいです。そのために、心理的安全性は不可欠です。行動レベルで言うと、例えば、メンバーからは今後、わたしにどんどんフィードバックしてほしいと思っています。それが言える状態は健全だと思うので、1つのバロメーターにしたいです。
考えや想いを遠慮せず言えることで、互いに刺激し合い、顧客に最大の価値を提供していけるチームをつくりたいですね。

フラットな視点を忘れずに、個々の力を最大限に引き出す亀井さん。今日もチームメンバーと共に、新しい価値創出のためにまい進しています!

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