人材・組織開発コンサルタントの役割と魅力とは─長期伴走を通して変革を導く

人材・組織開発コンサルタントの役割と魅力とは─長期伴走を通して変革を導く

前職の戦略コンサルタントから転職し、人材・組織開発コンサルタントとして活躍する名古屋リーダーの大崎さんと粟井さん。
この仕事の魅力ややりがいを、グロービス・コーポレートソリューション部門(以下GCS)が目指すビジョンとともに話してくれました。

創造に挑み、変革を導く──ビジョンに共鳴して入社した2人

GCSの名古屋拠点で、企業の人材育成・組織開発を担う大崎さんと粟井さん。2人とも前職は戦略コンサルタントの出身です。

大崎 新卒では、まずはデジタル領域を理解したいと考え、IT企業で企画営業を担当していました。その後、デジタルマーケティングを得意とするコンサルティングファームの立ち上げに参画。その中で、『マーケティングだけではなく、企業の本質的な成長に携わりたい』という気持ちが高まり、企業のトップラインを伸ばすブティックコンサルティングファームを立ち上げました。そこで約5〜6年間、戦略コンサルタントを経験しました。

粟井 私は新卒でベンチャー企業に就職したのち、総合商社へと転職しました。自動車部品を扱う部門で事業開発や物流企画に携わり、海外勤務を経験する中で、取引先各社の課題が見えはじめたことから、企業の課題解決に直接携わりたいという想いが生まれ、コンサルティングファームに転職。約6〜7年在籍し、自動車業界や官庁・自治体を中心に、事業戦略策定、新規事業開発、業務・組織改革などに携わりました。

グロービス入社の決め手となったのは、ビジョンへの共感でした。 

大崎 戦略も大切ですが、企業の最小単位は『人』。上流でのコンサルティングに携わる中で、一度『人』という最小単位にフォーカスをしてキャリアをつくってみたいと考えるようになったんです。そんなとき、『創造に挑み、変革を導く』というビジョンを掲げるグロービスに出会い、『なんとなくカラーが合いそうだ』と感じて転職しました。現在は、名古屋拠点のリーダーを務めています。

粟井 私も大崎さんと似ていて、グロービスのビジョンに共感したところが大きかったです。戦略コンサルとして事業戦略を策定しても、その企業で実行を担う人・組織の準備ができていないという現実を目の当たりにしていました。ありたい姿を実現するためには、人の振る舞いが変わること、つまり、人の認識を変え、行動を変えることが必要。そこにアプローチするには能力開発や組織開発が必須だと確信し、グロービスにジョインしました。

ティーチングではなく、ラーニング。戦略コンサルタントとの役割とバリューの違い

企業の経営課題にダイレクトにアプローチする「戦略コンサルティング」と、人材育成・組織開発を通じて、中長期的に企業の実行力を高めるグロービスは、担う役割や目指すゴールが異なります。

大崎 まず、バリューの違いが明確です。戦略コンサルのバリューは、『いかに短期間でお客様の最適解を提案できるか』。一方、私たちのバリューは、『戦略を創る人を創る、あるいは戦略を実行できる組織を創ること』。コンサル自身がスピード感を持って戦略を提案するのか、コンサルが長期で伴走することで、自分で戦略を創れる人を育てるか、という違いがあります。

粟井 成果物も変わってきますね。戦略コンサルは報告書が成果物。業務改革であっても何かシステムを導入して、安定稼働になったら報告し、完了というイメージです。一方の人・組織コンサルの成果物は、『人の行動変容』です。私たちが何かをつくることが成果ではなく、あくまで変化を起こすための“伴走者”という関わり方をします。
ともに企業課題を解決するという目的は同じですが、私たちは『人』と『組織』にアプローチをして、人の認識と行動を変えていくことが役割です。

大崎 そうですよね、私たちの成果物は『人の成長』。人の認識が変わり、能力が変わり、行動が変わる。ここも戦略コンサルとの大きな違いです。

バリューが異なるため、育成アプローチも異なると話す大崎さん。

大崎 基本的に戦略コンサルの育成は、『ティーチング』ですが、人・組織コンサルは『ラーニング』。戦略コンサルティングでも、プロジェクトをベースにしながら『クライアントのメンバーを鍛えてください』というオーダーはあります。しかし、一番の目的はプロジェクト成果を明確に出すことなので、一連のワークプランの中で、コンサルタントが“教えていく”ケースが多いんです。

一方、私たち人・組織のコンサルティングは、成果物がゴールではないので、こちらで考えるべき論点やタスクは設定するものの、その実行はクライアントご自身です。私たちが伴走する中で学び、徹底的に学び考え抜くことで、自ら成果物を出してもらうという点が、スタンスの違いです。

戦略コンサルタントからグロービスに転職したときは、私個人としても、この思考の切り替えが難しかったですね。

企業と長期的に向き合い、変革に伴走するのがグロービスの強み

人・組織に働きかけるコンサルティングには、組織構造や制度を大きく変える「ハードアプローチ」と、運用する人の認識、スキル、行動を変える「ソフトアプローチ」のふたつの側面があります。グロービスがフォーカスしているのは「ソフトアプローチ」。

粟井さんは、その特徴・強みについて次のように話してくれました。

粟井 当社では平均して約3年、中には10年以上も継続して携わっている顧客もいるほど、一社に長く伴走しているのが特徴であり、強みです。組織は簡単には変わらないし、時間がかかります。私たちコンサルタントは、各社の課題に綿密かつ長期的に伴走させていただいています。

前職では短期間で1社ずつ担当していたので、実際の変化が起きるところまで関わることができないことに、もどかしさを感じることがありました。現在はさまざまな企業の課題解決のお手伝いを、長期的にできることをポジティブに捉えています。

大崎 企業の経営層と関わりながら仕事を進められるのも、当社コンサルタントの魅力ですね。たとえば、粟井さんは入社して1週間で、新しいプロジェクトにアサインされ、2カ月後にはそのプロジェクトの途中報告を、先方の社長、経営企画部長、人事部長といった、そうそうたる方々へ、1人で報告に行ってもらいましたよね。
若いときから上位層の伴走者になれることは、他社と圧倒的に違う点だと思います

粟井 大崎さんから、『一人で行ってみようか』と言われたときは、正直、冗談だと思いました(笑)。ただ、早い段階で上位層との議論を体感できたことは、今の私のベースにもなっています。

大崎 新しい方がジョインしたとき、少し高い課題にチャレンジしてもらうのですが、なぜそれができるかというと、それを支える仕組みがあるからです。当社はナレッジ産業なので、われわれがお客様よりも速く成長していかないと陳腐化してしまう。グロービスには、大学院をはじめ研究機関があるので、最新のノウハウや知の環流が、驚くほどのスピードで起きています

政治・経済・文化・技術・環境など幅広い分野における意見交換を行う「G1サミット」なども運営し、経済界だけでなく、政界、経済界など幅広いコネクションを持つグロービス。活躍の場は民間企業だけにとどまりません。

粟井 これまで、官民連携の産業支援プロジェクトにも携わることもありました。経済産業省様と連携して自動車部品のサプライヤー企業の経営層向けワークショップを企画・運営したり。このような仕事は割合として多くはないですが、産業支援にもつながる大きな仕事ができるのも、グロービスで働く魅力ですね。

「人」と「組織」の成長を通じて、より良い社会を目指す

グロービスが目指すのは、戦略や事業そのものを創ることではなく、「未来を創る人・組織を、創る」ことだと語る大崎さん。

大崎 グロービスは、創造と変革の志士を輩出することを主軸に置いています。私たち法人部門は、未来を創れる人や組織を創り、その人たちが企業内で活躍し、さらに企業活動を通じて社会がより良くなることを目指しています。そこにこだわりを持ってお手伝いしていきたいと思っています。

粟井 そうですよね。グロービスには学びや人の成長、社会貢献を大切にする価値観があるので、きっと実現できると考えています。個人としては、1社1社のクライアントに加えて産業界のパートナーとなり、ファーストコールで『まず粟井に聞いてみよう』と言われる関係性をつくることが目標です。

熱い想いを持って「人」・「組織」をコンサルティングするグロービス。そんなグロービスで活躍できる人物像について、次のように話してくれました。

大崎 明るくポジティブで、好奇心旺盛な方は活躍できると思います。グロービスが大事にしているのは『個の爆発』。自由と自己責任を意識した上で、やりたいことに対して周りを巻き込みながら進み、自律的に学んでいける人に、ぜひジョインしてほしいですね。
そういった人が活躍できる機会をより多く提供していくことが、リーダーである私の役割だと考えています。

粟井 自分の成長をクライアントや社会の成長につなげようというマインドを持った人は、グロービスにフィットすると思います。
企業課題を扱っているので、経営層と関わることが多いです。そこにプレッシャーを感じる方もいるかもしれませんが、必要な能力の育成支援は社内にあるので、入社前の経験はあまり気にする必要はありません。
継続的に成長し、それを社会に還元していきたいというマインドが、結果能力発揮につながると思っています。

企業を支える「人」と「組織」に焦点を当て、伴走者として一緒に課題解決を目指すグロービス。
「創造に挑み、変革を導く」というビジョンを実現するため、大崎さんと粟井さんの挑戦は続きます

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